高校生の購買実態調査-「リアル書店で探して買う」派が多数
(株)旺文社(本社/東京都新宿区)は、高校生がどのように学習参考書を購入しているか調査するため、2014年4月のサービス開始以来100万人以上の高校生が利用してきた大学受験向け英単語アプリ「ターゲットの友」シリーズのユーザー(高校生1,025人が回答)を対象にアンケートを実施し、このほど公表した。
それによると高校生が学習参考書を探す方法として最も多かった回答が、「書店で実物を見る」(71.2%)で、書店で実際に書籍を手に取り、自分の目で利用する参考書を選ぶといった方法がスタンダードであることがわかった。一方、口コミの情報に頼るといった選択肢も、多数の回答を集めていた。
「先生に聞く」「友達や先輩に聞く」「家族に聞く」の重複回答を統合した、「誰かに聞く」回答の割合は全体の66.9%に上り、高校生が身近な人からの情報を重視している傾向が見え、なかでも全体の半数近くが「先生に聞く」(48.9%)と回答。
同じ質問を回答者が過去1年間で購入した学習参考書の冊数をもとに切り分けたデータで見てみると、購入冊数が多い高校生ほど「書店で実物を見る」(80.7%)割合が、より高い結果となった。
このほか「受験関連の記事サイト」(41.7%)、「ネット書店の情報」(28.3%)など、インターネットを利用した探し方の回答割合も総じて高くなっており、幅広い情報に触れる機会の多さと、高校生が学習参考書を購入する冊数に相関があることがわかった。
学習参考書を選ぶにあたり重視するポイントについて、最も多かった回答は、「レベルが合っているか」(73.4%)で、次いで「解説の充実度」(59.7%)、「ページの見やすさ」(42.9%)。とくに「解説の充実度」については、過去1年間に参考書を「4冊以上」購入した高校生の抽出集計データでも、高い回答比率が示されており、体裁や価格よりも、内容面に重きが置かれている傾向が見て取れる。
高校生が学習参考書を購入する方法として最も多かった回答は、「書店(親のお金)」(54.5%)で、半数以上が参考書代を保護者から預かり、書店で購入している。次いで「書店(自分のお小遣い)」(34.9%)となり、費用の出どころにかかわらず、リアル書店で学習参考書を購入すると回答した高校生は全体の9割近くとなった。
一方、ネット書店での購入割合は1割以下で、インターネット上の情報を参考にしつつも、高校生自身がネット書店で学習参考書を購入するケースは少ないことが確認できた。
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