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モリカワペーパー(愛知)

勝田断裁機&押し抜き機でカード加工

精度向上と効率化を実現〜納期短縮と外注コスト削減、製造キャパ向上

 紙の可能性を無限に広げ、「ごきげんな生活」を創造する―。その理念を具現化するための設備強化の一環として、モリカワペーパー(株)(本社/名古屋市西区、森川聡宏専務取締役)は、(株)勝田製作所の断裁機と押し抜き機を約1年前に同時導入した。ボードゲームのカード製造における精度向上と効率化を目指したこの決断は、業界内で高く評価される勝田製作所の製品力を存分に活かすことで、納期短縮と外注コスト削減、製造キャパの向上にもつながっている。今後はOEM事業の拡大や新商品の開発を通じ、ブランド価値のさらなる向上を目指すとともに、紙製品の新たな可能性を提案していく。

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森川 専務

 同社は、衣・食・住の暮らしの中に紙製品を届け、「ごきげんな生活」を創造する企業。同社の仕事は、単に紙を加工するだけではない。森川専務は「お客様の声に寄り添いながら、技術と知識を組み合わせた最適な加工を追求し、アイデアを形にして、紙の可能性を広げている」と話す。

 創業は1922年。長い歴史を通じて培われてきた技術は、現在、30代のスタッフを中心に受け継がれている。経験・感覚・技術を最大限に活かしながら、時代の変化に対応し、少量ロットから通し枚数1万枚を超える大規模ロットまで、品質と信頼を第一に考え、顧客の多様なニーズに対応している。

 また、子供から大人まで紙に触れながらものづくりを体験できるワークショップなどを開催。森川専務は「紙が持つ色彩や手触り、機能性にはデジタルにはない独自の魅力や役割があり、生活に欠かせないもの。その文化を次世代へ伝え、紙の未来を切り拓いていくのも、わたしたちの大切な役割である」と話す。

 そして、その魅力を広く周知するため、同社は今年2月に東京都港区のスパイラルホールにおいて開催された「ててて商談会2025.2」に出展した。

「ててて商談会2025.2」でボードゲームなどを展示

 同社は紙の加工会社としてだけでなく、ボードゲームの企画制作も行っている。そんな同社は今回、ペーパーブローチ「SO ORDINARY PAPER」を中心に、ボードゲーム「まわせ!DJ」などを展示。新商品としては、自分で絵を描いて組み立てることができる「MYPaperBrooch」などを紹介し、来場者の注目を集めた。

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「ててて商談会」ではボードゲームなどを紹介

 デザイン会社やミュージアムショップ、雑貨店や百貨店、飲食店経営の会社など、通常業務ではなかなか会うことができない企業とつながる機会となったようで、森川専務は「ワークショップのアイデアにもなる商品として考えていたので、良い反応を得ることができた。また、話の中から次のプロダクトや事業展開につながるヒントを得ることもできた」と出展の成果を話す。

 そして、これらのボードゲームのカード製造に対応するために約2年前に導入したのが、勝田製作所の断裁機と押し抜き機である。

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