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佐川印刷(愛媛)

「Sakawa Digital Printing Factory」オープン

宇和島から世界へ製品提供 〜 吉田工場にリコー3製品を一挙に導入

幅広いメディア対応力と色の安定性、高密着のインキなどを評価

 続いて、リコージャパン(株)のPP事業部IJ事業推進室室長の渡邊誠一氏から、佐川印刷が導入した3製品についてのプレゼンテーションが行われた。

 ワイドフォーマットインクジェットプリンタ「RICOH Pro L5160e」は、高い生産性を誇る1600mm幅の新型ラテックスプリンター。ノズルを自動清掃するシステムの採用により、メンテナンス時間を大幅に短縮。速乾性に優れ、臭気とVOC発生が少ないラテックスインキの採用により、幅広いメディアに対応できることも大きな魅力だ。渡邊室長はユーザーから評価されているポイントの1つとして、「色の安定性が高いため、長い距離を出力しても色差が少ない」ことを挙げた。


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RICOH Pro L5160e


 また、「RICOH Pro TF6251」は、Max116平米/時の圧倒的な高生産性と最大2500×1300mmの印刷領域、幅広い印刷対応力を魅力とするUVフラットベッドプリンター。業界随一のメディア厚110mmまで対応し、インキの色域も広い。渡邊室長は、「ユーザーからは、とくに高密着のインクが評価されている」と説明した。


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RICOH Pro TF6251


 そして、「RICOH Ri 2000」は、インクヘッドを内蔵したキャリッジをカラーインク用とホワイトインク用の2つに独立させることで、プリントの高速化を実現した新製品のガーメントプリンター。渡邊室長は「従来機のRi100の簡単メンテナンス性を引き継ぎつつ、生産性は大幅に向上している。自動高さ調整機能によるイージーオペレーションで先行メーカーとの差別化を図っている」と操作性を強調した。


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RICOH Ri 2000


 プレゼンテーションの後、セル生産方式を実現する吉田工場で実働する3製品を見学。山中益生工場長は、「加工機を含めると約25台のデジタル設備があるが、これを5名のシフト体制で回している」と自動化と効率化を追求する多能工により、少ない人員で豊富な設備に対応していることを強調した。

見学会終了後の佐川社長のコメント

 宇和島市はみかんや鯛、真珠など豊かな自然に溢れ、この地に社員が住み続けたいというのは分かる。しかし、全市民が漁業、農業では町は成り立たない。床屋、食堂、印刷会社など様々な産業があって町は成り立っている。当社はECサイトでみかんを販売して地域に貢献したいとの思いから、2020年3月まで20年間にわたりネットショップ「蜜柑屋」を運営し、これまでに数億円をこの地域に落とすことができた。現在はその当時のEC部隊をネットショップ「フンドウショップ」に投入し、全国から受注をいただいている。今後も宇和島から全国へ、そして世界に製品をお届けできるように大きな夢を持っていきたい。

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