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佐川印刷(愛媛)

「働き方改革」に貢献する「アズーラ速乾印刷」

原理原則に立ち戻る 〜 印刷経営の土台支える「プロの道具」

 「Your Communication Partner」--徹底した環境経営をはじめ、ダイバーシティやポジティブ・アクションの先進的な取り組みで知られる佐川印刷(株)(本社/愛媛県松山市問屋町6-21、佐川正純社長)では、アグフアの現像レスCTPプレート「アズーラ」を採用し、印刷経営の土台部分を支えるひとつの技術「アズーラによる速乾印刷」を「働き方改革」へと繋げている。また佐川社長は、アズーラを「かけがえのないプロの道具」と表現し、「本質を見て、やるべきことをやる企業風土づくり」への貢献も評価している。


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佐川正純社長


パウダーレスへの挑戦

 デジタルを中心とした先進的な設備投資をベースに、顧客のコミュニケーション活動をサポートすることで「印刷業」としての存在価値を高めてきた佐川印刷。昨今の企業経営においてCSR(企業の社会的責任)への取り組みの重要性が叫ばれる中で、2003年の環境マネジメントシステム「ISO14001認証取得」をきっかけに環境経営へと大きく舵を切る。その後も、2004年には愛媛県優良循環型事業所の認定、2008年には環境保護印刷「クリオネゴールドプラス」の認証、さらに2016年にはオフセット印刷部門で愛媛初の「グリーンプリンティング工場」の認定を取得。社会と環境と共生する企業として、適切な企業統治とコンプライアンス(法令順守)の実施で、各方面から高い評価を得ている。

 そんな同社の経営姿勢を象徴する「環境保護印刷」の実践に欠かせないのがアグフアの現像レスCTPプレート「アズーラ」の存在だ。

 そもそも環境への取り組みの中で、強アルカリの薬品を使用する現像工程の排除は必須だと考えていた佐川社長。当時はまず、他社の無処理CTPプレートの運用からはじめたという。

 「機上現像の無処理プレートは、水を出す必要があり過乳化が進み、根本的な問題があった。当時は実際にトラブルも多かった」と振り返る。

 そんな矢先に、アグフアから「水が絞れる版」として紹介されたのが現像レスプレート「アズーラ」だ。「現像工程を排除して水が絞れる。テストの結果、採用しない理由が見つからなかった」(佐川社長)

 同社では早速、アズーラを使った「速乾印刷」と「パウダーレス印刷」の実現に向けたチャレンジを開始し、短期間である一定の成果を収めたが、ここでさらなる課題が浮上する。

 「LED-UV印刷機を新設するにあたり、メーカー側から『パウダーを使う8色印刷機の隣にLED-UV機を設置すると保証できなくなる。せめてビニールカーテンを付けてほしい』と指摘された。しかし、そうなれば2重の空調が必要になるし、そもそも作業性が悪い。そこでメーカーが太鼓判を押すようなワンランク上のパウダーレスの実現を約束。私が全責任を負う形で予定通りLED-UV印刷機を8色印刷機の隣に設置した」(佐川社長)

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川上工場長


 当時でも乾燥1時間というレベルまでの速乾印刷を実現していたが、これを限りなくゼロにするため、同社ではアグフアのコンサルティングを導入するとともに、印刷機の再整備やパウダーレスインキ「キレイナ」の採用(2015年)で、さらなる速乾印刷、パウダーレスに挑戦。川上貴紀工場長は「『埃をなくして誇れる職場を実現しよう!』を合言葉に、パウダーまみれの工場を是正する取り組みが工場のプライドを育み、そして佐川全体の誇りとなっている」と語る。現在、2011年比で、パウダー購入量は250kg/年から40kg/年へ、予備紙も3%削減に成功。当然、印刷機械メーカーからもお墨付きを得ている。

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LED-UV印刷機の隣でパウダーレス印刷を実践

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現像レスCTPプレート「アズーラ」


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