吉田印刷所、物流2024年問題対策「複数注文割」導入
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(株)吉田印刷所(本社/新潟県五泉市、吉田泰造社長)は8月1日より、同じサイズの薬袋をまとめ買いすると、購入数に応じて料金を割引するサービス「複数注文割」を本格導入した。同サービスは、病院や調剤薬局などの医療機関向けに提供するもので、薬袋のコスト削減に貢献する。また、まとめ買いにより薬袋の配送回数を減らすことで、物流業界の2024年問題が及ぼす影響の緩和に貢献する。
薬袋の価格は高騰しており、医療機関の経営に影響を与えているが、調剤報酬や薬価は公定価格であるため、薬袋の価格高騰をそのまま患者へ転嫁はできない。また、物流業界の2024年問題により、配送効率の向上や配送形態の切り替えなどの要請が物流業界から挙げられている。この問題の影響は、配送の遅延や配送コストの大幅な上昇などを引き起こすと考えられている。
吉田印刷所の薬袋は、新潟の工場からさまざまな物流業者の協力のもと、全国各地の病院や調剤薬局へ配送されるため、この問題を重要な問題と考えている。同社では、注文をまとめることで配送回数を減らし、社会的な問題に対する影響の緩和を期待している。料金割引で還元することで、社会的問題に協力してもらえる病院・調剤薬局を増やしていきたいと考え。