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ミマキ、昇華染料インクの脱色技術で捺染ポリエステルを再利用

ネオクロマトプロセス

 (株)ミマキエンジニアリング(池田和明社長)は、捺染ポリエステル生地から昇華転写インクを脱色し生地を再利用する技術「ネオクロマトプロセス」を、6月8日からイタリア・ミラノで開催されるITMAで発表する。
 現在、テキスタイル素材の大量廃棄が社会問題となっているが、短期イベントのサイン(のぼり旗、垂れ幕、電飾看板、テーブルクロス)や安価なファッションアパレル、スポーツウェアは主に捺染ポリエステルが利用されており、大部分は使用後に焼却処分されている。一部分はリサイクルされるが、そのリサイクル率は約15%程度だ。
 今回発表する昇華染料インクの脱色技術「ネオクロマトプロセス」は、色や柄の変更による捺染ポリエステルの再利用により、焼却処分を不要にするだけでなく、リサイクルのための必要なエネルギーの削減にも貢献。またインクや脱色用の溶剤を吸収した吸い取り紙(吸収材)は燃えるゴミとして処理でき、水の利用や排水による水質汚染を最小限に抑えることができる。

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