ページの先頭です

京セラ、水性顔料インク採用のデジタル捺染プリンタ開発

インクジェット捺染プリンター「FOREARTH」
10日にナレッジプラス大阪で記者発表

 京セラ(株)(谷本秀夫社長)は、インクジェット捺染プリンター「FOREARTH」(フォレアス)を開発した。
 従来、繊維・アパレル業界では、生地を染める際に、スチームや洗浄などの工程で大量の水を使用しており、その排水による水質汚染が世界的な問題となっている。
 FOREARTHは、独自の顔料インクと前後処理液を同時に印刷することで、印刷、乾燥以外の工程を不要としたオールインワンプリントシステム。これにより従来の染料アナログ捺染に比べ、水使用量を99%削減することができる。
 また、染料捺染では生地の種類に応じて異なるタイプの染料・機器を準備する必要があり、一方でFOREARTHは、独自の化学材料技術と新しい印刷プロセスによって、顔料インクの発色・風合い・堅牢性といった品質課題を克服。システムやインクを変えずに、綿、シルク、ポリエステル、ナイロン、混紡など多種多様な生地への高精細な印刷が可能である。
 最大18本の京セラ製循環インクジェットプリントヘッドを装備し、最大8色(CMYK+4色の特色)、解像度は600×600dpiで印刷速度は標準モードで250平方メートル/時。

注目コンテンツ