IGAS2022速報|モリサワ、写研書体改刻フォント2024年発売へ
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【IGAS2022レポート】(株)モリサワ(森澤彰彦社長)は、2021年1月に発表した写研書体の開発プロジェクトにおいて、(株)写研(笠原義隆社長)の代表的な書体である「石井明朝 ニュースタイル大がな・オールドスタイル大がな」「石井ゴシック」をOpenTypeフォントとして改刻し、2024年にリリースすることを発表した。
同プロジェクトは、石井書体を保有する写研と、モリサワおよびそのグループ会社である(有)字游工房のタイプデザイナーが参加する、3社共同体制の取り組み。全体監修を務めるのは、写研出身であり現在は字游工房の書体設計士である鳥海修氏。
石井書体とは、写研の創業者である石井茂吉氏が開発した書体。写研が提供してきた写真植字機および専用のシステムを通じて、印刷書体として広く親しまれてきた。今回予定されているOpenTypeフォントの石井明朝ファミリー、石井ゴシックファミリーは、かつての上品で精微な美しさはそのままに、現代のDTPやオンスクリーン環境に最適化したリデザインで、さらに洗練された印象の書体に生まれ変わることになる。
なお、これら写研書体のラインアップは、クラウド型のフォントサービス「Morisawa Fonts」のスタンダードプランで提供される予定。