タイププロジェクト、秋の月を主題とした「TP めいげつ」発表
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タイププロジェクト(株)(鈴木功社長)は、四季フォントプロジェクトの第二弾として、秋の月を主題とした「TP めいげつ」を発表。11月21日より同社のサブスクリプションサービス「TPコネクト」にて提供を開始した。
四季フォントシリーズは、さまざまな時代の古典に学び、広く世界の文化・芸術からエッセンスを吸収し、現代に適した新しい書体を提案するもの。今回、発表したTP めいげつは、藤原定家の個性味あふれる筆跡を現代風にアレンジしている。定家の文字は、ひときわ字面が大きくフトコロが広い点が特徴で、その特徴を活かした仮名と欧文を新しく開発し、TP明朝ハイコントラストの漢字を合わせている。
平仮名では、鋭く入る起筆から太い終筆に至るメリハリのきいたストロークと定家様の大きな特徴である扁平気味の独特なフォルムを明確に表現。カタカナは、定家の自筆「源氏物語 奥入」を手本にしている。また、定家様に調和するラテン文字を新たに書き起こし、月光を想わせる雰囲気のあるスクリプト体に仕上げている。