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トッパン・フォームズ、2つの加工技術で高度な偽造防止効果

今回の偽造防止技術を採用した健康保険証のサンプル(左)とカード様式障害者手帳(右)

 トッパン・フォームズ(株)は、2つの加工技術をレーザー印字用カードに適用することで高度な偽造防止効果が得られるプラスチックカードの量産製造技術を確立した。
 2つの加工技術とは、目視では確認できない偽造判別の文字を独自配合のインキを使ってカードの表面デザインに組み込む加工技術である「ヒドンワード」と、レーザー照射によってカード表面に触覚で認識できる凸状の浮き出しをつくる加工技術である「タクタイル」。「ヒドンワード」は、カードをコピーすると文字が現れるためカードの真贋判定ができ、偽造カードの製作を防止し、「タクタイル」は、偽造防止だけではなく、ユニバーサルデザインの観点からも有効である。
 今後同社は、今回の高度な偽造防止技術を組み合わせられる点を生かして健康保険証、資格証、カード様式障害者手帳などの需要を取り込む。また、レーザー印字による耐久性と視認性を訴求し、薬品やインキを取り扱う工場勤務者の入退室管理カードや物流などのドライバー通行許可証、IDカードなどへの拡販を進め、周辺機器を含め2024年度までに4億円の売り上げを見込んでいる。

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