FFGS、4つの技術投入で「使い易さ」向上させた完全無処理版発表
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富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)(辻重紀社長)は、完全無処理CTPプレートの新製品「SUPERIA ZD-III」を発表した。
同プレートは、「virtual.drupa」で発表した「SUPERIA ZX」を世界に先駆けて国内向けに発売するもので、同社が無処理版の開発思想に掲げる「使い易さ」をさらに追求した新世代の完全無処理CTPプレートだ。
同社の無処理版には、アルミの上に機能・保護層、感光層、下塗り層の3層がコーティングされているが、今回のZD-IIIは、これらに4つの新たな技術を投入。機能・保護層にPrint Control Layer Technologyを採用して機上現像性(刷り出し性)を向上、感光層にHigh Color Generation Technologyを採用して視認性を向上、下塗り層にProcessless Gumming Technologyを採用して、耐キズ汚れ性を向上、さらに砂目にExtreme Adhesive Bonding Technologyを採用して耐刷性を向上させている。
5月10日のオンライン記者会見で辻社長は、「現在有処理プレートを使用する印刷会社に積極的に提案し、業界全体の無処理化を加速させたい」と述べ、同社における無処理版の出荷比率を、現在の約20%から、2023年度には50%以上まで引き上げる考えだ。