リコー、高速搬送での可変画像印字が可能な高出力レーザーマーカー
(株)リコー(山下良則社長)は、高速生産ラインの速度に追従しながら可変情報印字を可能とする「高出力レーザーマーカー」を開発した。
同マーカーは、大量生産ラインで高速搬送されているフィルムやラベル等の包装材に対して、最大毎分300mの速度で個別に異なる情報の印字を可能とし、さまざまな製品の高速な生産ラインで速度を落とすことなく可変情報を印字することを実現。具体的には、リコー製のサーマルメディア層をコーティングしたラベル用のフィルムに、同時に19 本のレーザーを照射することで200dpiの高精細な画像を最大毎分300mの速度で印字することができる。また、レーザーマーカーとしては世界最高出力となる2000Wのレーザーにより、10万分の一秒程の超短時間照射でメディアに熱反応を起こすサーマル印字が可能。さらに、独自開発したレーザードライバーにより、192本のレーザーを同時に最高で毎秒8万回の変調制御が可能。これらの技術の組み合わせにより、大量生産ラインで商品が高速搬送される速度を落とすことなく、可変印字することを実現している。
なお、同社では動画で「高出力レーザーマーカー」の機能紹介を行っている。