コダック、性能高めた「SONORA CX2」でパッケージ市場本格参入
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コダックジャパン(藤原浩社長)は、無処理版の課題とされるUV耐刷性、視認性、耐傷性のすべてを高めた完全無処理サーマルCTPプレート「SONORA CX2」を発表。11月から販売を開始する。
2015年の販売開始以来、3回目の製品改良となった今回は、露光部の反応効率を高める重合性化合物を新たに採用。光硬化システムを最適化することでUV耐刷性を50%向上させた。
さらに、SONORA CXの発色システムのファインチューニングにより、視認性が20%向上。視認性の持続時間も向上したほか、SONORA CXの基板を継続採用しながら、感光層の塗膜強度を高めることで耐傷性も20%向上している。
10月16日の記者会見で藤原社長は、「今回の製品改良によって印刷市場の9割以上の仕事をカバーできる」とした上で、UV耐刷性が市場テストでは4倍という数字を弾き出した実績もあり、特色での耐刷性も高まったことから、既存の商業印刷分野に加え、パッケージ印刷分野にも本格参入する考えを明らかにした。