ページの先頭です

富士ゼロックス、進化したSAMBAヘッド搭載の高速IJ印刷機発売

商印市場向け高速ロール紙カラーインクジェットプリンター「11000 Inkjet Press」
会見後には各種ポストプレス機器とのインライン接続による無線綴じ製本までの実演を披露

 富士ゼロックス(株)(玉井光一社長)は1月22日、同社・海老名事業所内「Future Edge」において記者会見を開き、商業印刷向け高速ロール紙カラーインクジェットプリンター「11000 Inkjet Press」を2月15日より国内で発売すると発表した。
 同機は、オフセット印刷に迫る高画質と最速で毎分80m(A4カット紙換算で毎分1,048ページ相当)の高生産性を実現。プリントヘッドには、独自のインク循環機能を搭載した富士フイルムの「SAMBA」ヘッドをもとに、さらに高速ロール紙印刷へ適応させるための最適化を図っている。これによりヘッドのノズル付近のインクを絶えず循環させ、乾燥が速い高機能インクであってもノズル詰まりを防ぎ、常に最適な吐出状態を維持、長時間の連続出力でも安定した高画質が得られる。
 さらにSAMBAヘッドの正確な打滴能力を最大限に引き出す水性顔料インクを新たに開発。定着剤を含有させた新インクにより、高速・高品質な描画がプレコートなしで可能となっている。書き込み解像度は、1,200dpi×1,200dpi。さらに従来の水性インクジェットの大きな課題であった印字後の用紙シワ(波うち)への対応として、赤外光とヒートドラムによる独自の乾燥機構により、高速に印刷しながら商業印刷に相応しい印刷品質を提供する。

注目コンテンツ