富士フイルム、「合紙レス化」実現の新聞用無処理版「ZN-II」発表
富士フイルム(株)(助野健児社長)は、新世代の新聞用完全無処理サーマルCTPプレート「SUPERIA ZN-II」を発表した。
同プレートは、2015年に発売した「SUPERIA ZN」の優れた性能を継承しながら、ユーザーから要望の多かった「合紙レス化」「エッジ描画性の向上」「エッジ汚れ防止効果の向上」を実現している。
「合紙レス化」では、機上現像性とセッター給版性の両立のために必要だった合紙を、プレート裏面のバックコート層に微小なマット剤を敷設する「MBW技術」の新規投入により、合紙レス化を実現した。
また「エッジ描画性の向上」では、エッジ汚れ防止策として塗布した親水化剤により、エッジから3ミリの範囲で描画できない領域があったが、「SUPERIA ZN-II」では、親水化剤を感光層全体に含ませ、機上現像によってエッジ部へと移動させる新技術「DDS技術」によって、エッジ部まで描画が可能になった。
さらに「エッジ汚れ防止効果の向上」では、新規投入した「DDS技術」により、さまざまな印刷条件下でより確実にエッジ汚れの発生を抑えることが可能になった。