クラリアント、新たなインクジェット用顔料で色域を拡大
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クラリアント社は、新顔料で色域を拡大し、デジタル印刷向けインク/トナー用顔料、染料、加工顔料用分散剤の製品レンジを拡大した。
インクジェットインク用顔料である「Ink Jet Magenta E-S VP6057」と「Ink Jet Orange GR VP6102」の2新製品は、水性インク、溶媒系インク、UV系インクに使用できる。いずれの顔料も優れた耐光性と耐候性を備えており、屋外・屋内の様々な用途に使用できる。また、カチオン含有量が少なく、優れたインク安定性や信頼性の高い印刷性能に必要な要件も満たしている。
「Ink Jet Magenta E-S VP6057」は、青みが強いマゼンタ顔料であり、優れた流動特性と長期の粘度安定性を備えている。その特徴は、非常に高い透明度と超微粒子、シャープな粒径分布にある。その非常に優れた流動性と鮮明な色合い(高彩度)が組み合わされることにより、現在市販されている他のPR122グレード(キナクリドン顔料)を上回る品質を実現している。
また、「Ink Jet Orange GR VP6102」は、デジタルインク専用に設計されたピグメントオレンジ43グレード顔料としては唯一の市販品となる。あらゆるオレンジ顔料の中でも最も鮮明にオレンジ色を発色する顔料の1つである。