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ユポ・コーポレーション、バイオマス由来樹脂配合の合成紙開発

5月16日開催の「ユポ印刷・加工交流会」では試作品が展示たれた

 (株)ユポ・コーポレーション(本社/東京都千代田区、藤原英幸社長)は、このほどバイオマス由来樹脂を原料に配合した合成紙ユポ「ユポグリーン」の開発に成功した。同社では、2018年度より商業印刷用途から段階的に販売を開始し、最終的にはラベル用途までの展開を予定している。
 従来の合成紙ユポは、ポリプロピレン樹脂と無機充填剤を主原料としていたが、今回開発した「ユポグリーン」は、主原料の化石燃料由来樹脂の一部を植物由来のバイオマス由来樹脂で代替配合した製品で、温室効果ガス(CO2)排出量削減に寄与する環境配慮型の新製品となる。
 このバイオマス由来樹脂は、サトウキビなどの植物を原料とした樹脂で、植物が育成する際に光合成を行い、大気中のCO2を吸収するため、焼却廃棄時に放出されたCO2をゼロとみなすことができるカーボンニュートラルな原料となっている。厚手「ユポグリーン」の菊全判1枚あたりで約1時間の蛍光灯消灯と同等の効果が、また、250枚では1,500ccのガソリン削減と同等の効果が見込める。

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