大日本印刷、高いバリア性と遮光性のアルミ蒸着フィルム開発
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大日本印刷(株)は、酸素や水蒸気に対する高いバリア性と、高い遮光性を有するハイバリアアルミ蒸着フィルムを開発した。
医薬品・食品等のパッケージを中心に、内容物の品質保持のために使用してきたアルミ箔の代替え品として普及に努めることで、CO2排出量が多いアルミ箔製造時の環境負荷の低減などにつなげていく。特に粉末タイプの医薬品や食品等に使用するパッケージは、酸素や水蒸気を遮断する高いバリア性と高い遮光性が要求されるため、従来は主にアルミ箔を使用していた。アルミ箔は、製造時のCO2排出量が多く環境への負荷が大きいことに加え、昨今の工業材用途の需要拡大などによってアルミ素材の供給に課題があった。
こうした課題の解決に向けて、DNPは今回、ハイバリアアルミ蒸着フィルムを開発。アルミ箔を使わず、アルミの層をフィルムに蒸着させることによってアルミ使用量を減らし、環境負荷の低減と顧客企業への安定供給につなげていく。