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凸版印刷、高精度くずし字AI-OCR搭載「ふみのはゼミ」開発

他の参加者が編集している箇所をリアルタイムで表示 (「伊勢物語」印刷博物館所蔵)

 凸版印刷(株)(麿秀晴社長)は、高精度のくずし字AI-OCRを搭載し、古文書・古典籍をオンライン上で簡単に解読できるシステム「ふみのはゼミ」を開発した。
 同サービスは、凸版印刷が2015年から研究・実証試験を行ってきたくずし字OCRをさらに発展させ、凸版印刷総合研究所が開発したAI-OCRの導入による文字認識精度の向上およびグループワーク支援機能や、解読効率を向上させるためのさまざまなノウハウが結集したシステム。パソコンやタブレットなどのブラウザ上で動作し、複数人での同時解読作業が可能になる。
 AI-OCR導入により、90%以上の高い精度で文字認識が可能となり、2019年度には大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館(東京都立川市)との実証試験を実施。また、慶應義塾大学と実験授業を行い、システムの改良に努めてきた。2020年度には、慶應義塾大学をはじめとする4大学でオンライン授業内での演習用システムとしての活用を試験的に開始。教育機関や研究機関などでの利用を想定した機能のさらなる充実化を進めている。

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