凸版印刷、リサイクル材料を使用したバリアフィルムの用途拡大
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凸版印刷(株)(麿秀晴社長)は、透明バリアフィルム「GL BARRIER」のレトルト対応グレードの基材に、再生材であるメカニカルリサイクルPETを使用した新製品「GL-AR-N」を開発した。長時間レトルト殺菌をする必要のある大容量の業務用食品やペットフード向けなどに、2021年からの量産を目指す。
同社は、メカニカルリサイクルPETフィルムを使用した透明バリアフィルム「GL-AR-NF」を2016年から販売を開始し、再生材を使用したバリアフィルムの提供を行ってきたが、今回「GL-AR-NF」よりもさらに長時間のレトルト殺菌に対応可能な「GL-AR-N」を開発することで、レトルト食品における使用用途拡大を目指す。
「GL-AR-N」は、130℃110分のレトルト殺菌に対応可能で、高温加熱後も高いバリア性能を保持するとともに、リサイクル樹脂の使用比率で世界最高レベルとなる80%を実現したメカニカルリサイクルPETを使用することで、バリア性と環境適正の両立を実現。長時間の殺菌と高いバリア性が必要な大容量の業務用食品やペットフードなどの内容物においても、メカニカルリサイクルPETフィルムの使用が可能となる。