大日本印刷、東大と共同でスキンディスプレイのフルカラー化に成功
東京大学の染谷隆夫博士(大学院工学系研究科長・教授)の研究チームと大日本印刷(株)は、独自の伸縮性ハイブリッド電子実装技術を進化させ、薄型で伸縮自在なフルカラーのスキンディスプレイと駆動・通信回路及び電源を一体化した表示デバイスの製造に成功した。同装置は、皮膚上に貼り付けたディスプレイに外部から送られた画像メッセージを表示できるコミュニケーションシステムとなる。
今回、曲面形状に追従できる伸縮性ハイブリッド電子実装技術で使用できる部品の選択肢が広がり、実用化に目途がついた。この実証として、皮膚に貼って用いるスキンディスプレイの表現力を高めるフルカラー化に成功。フルカラースキンディスプレイの配線の信頼性を向上し、駆動・通信回路や電源も一体化。様々なものに簡易に貼り付けることができるようになった。また、遠隔コミュニケーションでの感情伝達を補う効果を期待してスキンディスプレイを開発。今までにない姿の応援メッセージを送るなど、情報伝達において利便性を発揮できる。