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凸版印刷と京都大学、アート思考による新手法開発で人財育成支援

「アートイノベーションフレームワーク」における5つのステップ

 凸版印刷(株)(麿秀晴社長)と国立大学法人京都大学(山極壽一総長)は、アーティストの思考ロジックをフレームワーク化し、ビジネスシーンにおける新たな発想に結びつける思考法「アートイノベーションフレームワーク」を開発した。
 同フレームワークは、両社が2019年5月から京都大学大学院総合生存学館に設置する「凸版印刷アートイノベーション産学共同講座」における3年間の共同研究の成果として開発されたもの。京都大学大学院総合生存学館特定教授・土佐尚子氏監修のもと、アーティストが作品を生み出す際の思考ロジックをもとに、その作品づくりのプロセスを発見、調査、開発、創出、意味づけの5段階に分けてビジネスシーンに応用し、まったく新しい価値を生み出すことを目的とした思考法である。
 凸版印刷は、このフレームワークを活用した実践の場として土佐教授などによる「アート×カルチャー×テクノロジー」についての講義や京都市内の文化的拠点などを視察し、新事業の創出を目的とする人財育成プログラムを実施。同社選抜課長層を対象とした1泊2日の研修プログラムを2019年度より計4回実施し、合計98名が参加。2020年2月末現在で、約98の事業プランが提出された。
 今後、同フレームワークを活用した人財育成プログラムの実施により、新しい時代に即した、これまでにない新しい価値を創造できる人財の育成を目指す。

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