大日本印刷、カード決済の安全性を高める本人認証サービスを本格化
大日本印刷(株)と(株)日本カードネットワークは、ネットショッピングなど非対面でのクレジットカード決済の安全性を高める本人認証「EMV 3-D Secure」をクレジットカード会社(イシュア)が導入するための認証サーバー「ACS(Access Control Server)」サービスの本格的な提供を開始する。
従来の「3-D Secure」は、ネットショッピング時にクレジットカード番号と有効期限のほか、イシュアのサイトで利用者が事前登録したパスワードを入力することで決済者本人を認証するサービスの規格であった。しかし、認証画面の表示による利用者の取引離脱やパスワード忘れによる認証不可といった課題があり、クレジットカードの加盟店が導入をためらうケースがあった。
こうした課題に対して、カード決済の安全と普及を促進する国際ブランド6社による技術団体EMVCoが規格化する「EMV 3-D Secure」は、不正使用のリスク度合いを利用者の端末の情報や購買履歴等からオンラインで即時に判定する「リスクベース認証」を導入し、リスクが低い取引については、追加のパスワード入力を省略可能にすることで、取引離脱の低減を図っている。また、セキュリティと利便性を向上させている。