凸版印ら3社、使用済紙おむつのリサイクルで協業開始
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凸版印刷(株)(麿秀晴社長)と住友重機械エンバイロメント(株)(東京都品川区)、トータルケア・システム(株)(福岡県福岡市)の3社は、使用済紙おむつをリサイクルする「完結型マテリアルリサイクルシステム」の構築とその後の事業展開に関する協議を開始することに合意した。
「完結型マテリアルリサイクルシステム」は、使用済紙おむつから回収できるすべての再生資源をマテリアルリサイクルするシステム。トータルケア・システムではリサイクル処理後の再生パルプを、建築資材の原料(外壁材、内装材等)として有効利用している。また、プラスチックは燃料としてサーマルリサイクルしていたが、経済産業省の補助事業(サポイン)を活用し、再資源化の研究開発が進んでいる。
このたび、さらに多くの自治体への使用済紙おむつリサイクルの普及促進のため、下水処理や民間排水処理などの水処理施設を主体にプラント設計・施工から運転管理まで幅広く手掛ける住友重機械エンバイロメントがプラント設計および施工を担い、再生資源の活用技術を持つ凸版印刷が介護・保育・医療向けをはじめとしたさまざまな製品へのアップサイクルを担う同協業の枠組みの検討を開始する。
この3社の協業により、使用済紙おむつの分別回収・水溶化処理・再生資源の活用まで、リサイクルシステム全体を構築することが可能となる。
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