ページの先頭です

がん研究会と凸版印刷、抗がん剤開発を支援する共同ラボ開設

新しく設立した共同ラボ

 (公財)がん研究会(東京都江東区、以下「がん研」)と凸版印刷(株)は、がん研の「がん化学療法センター」内にがん研究のための共同ラボを設立。6月25日から本格稼働している。この共同ラボでは3D細胞培養技術を活用し、抗がん剤などの創薬基盤研究に寄与する、人工細胞組織の生体模倣性の実証を目指して共同で研究を推進する。
 がん研は、がんの診断・治療・予防に貢献するとともに、がんの本体解明研究を追求することで、世界最高レベルのがんの研究と診療を行う施設として認知されることを目指している。一方、凸版印刷は、新たな成長領域のひとつと位置付けている「健康・ライフサイエンス」分野の研究開発を総合研究所で進めており、国立大学法人大阪大学大学院工学研究科に「先端細胞制御化学(TOPPAN)共同研究講座」を2017年に設置し、3D細胞培養技術に関する基礎研究を松崎典弥准教授と共同で行っている。
 この共同ラボ設立により、がん研の持つがんの先端研究成果の知見と凸版印刷のもつ3D細胞培養技術を融合させ、生体のがん組織に近い環境を再現した薬剤テストを共同で実現していく。

注目コンテンツ