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熊本大学と凸版印刷、熊本城崩落石材の位置特定作業を効率化

石垣照合システム画像

 熊本大学大学院先端科学研究部(熊本市中央区、以下「熊本大学」)と凸版印刷(株)は、「2016年熊本地震」で崩落した熊本城石垣の復旧支援に関する連携協定を結んでいるが、このたび熊本城の飯田丸五階櫓の崩落した石材を、熊本市と連携協定を結んでいる熊本大学が開発したコンピュータビジョン技術と、凸版印刷がVR作品「熊本城」(2011年製作)を制作する際に取得した、崩落前の熊本城の櫓や石垣など約4万点のデジタルアーカイブデータを融合させて開発した「石垣照合システム」を使用し、石材が崩落前にあった位置の照合を行った。
 その結果、目視による照合と比較して約9割の正解数を記録。また、目視では解らなかった石材の位置も発見することができた。同システムを活用することにより、石垣の位置特定作業が効率的に行える。
 この照合結果は、熊本市の熊本城調査研究センターに提供され、同システムは、飯田丸五階櫓の工事に向けた石垣復旧設計に活用される。

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