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共同印刷、耐熱硫化水素ガス吸収フィルムを開発

耐熱硫化水素ガス吸着フィルムは「第9回高機能フィルム展」に初出品される

 共同印刷(株)(藤森康彰社長)は、腐敗や悪臭の原因となる硫化水素を吸収する「硫化水素ガス吸収フィルム」に耐熱性を付与した「耐熱硫化水素ガス吸収フィルム」を開発した。
 硫化水素ガス吸収フィルムは、悪臭や毒性、腐食性を有する硫化水素ガスを吸収する高機能フィルム。硫化水素ガスのみを吸収し、一度吸収したガスを再放出しない点が特長で、単体のフィルムとしてはもちろん、シーラント(熱でシールするための材料)としてアルミ袋などに加工して使用することも可能。同フィルムは、製品寿命の延長や製品の安定性向上に効果を発揮する一方、電池や機器内部など、温度条件が厳しい環境下でも使用したいとの要望も寄せられていた。
 今回、そのニーズに対応するために「耐熱硫化水素ガス吸収フィルム」を開発。同製品は、ベース素材を従来のポリエチレンからポリプロピレン樹脂に変更し、独自の樹脂混練技術や分散技術により製膜したもの。これにより、硫化水素ガスの吸収性能と130度の耐熱性との両立を実現した。
 なお、耐熱硫化水素ガス吸収フィルムは、12月5日から7日まで幕張メッセで開催される「第9回高機能フィルム展」へ初出品される(5ホール 26-43)。

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