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凸版印刷、工場・医療現場での使用が期待できるHMD開発

「TransRay」のモックアップ(左)、利用イメージ(右)

 凸版印刷(株)(金子眞吾社長)は、VRを活用したロボットの遠隔操作用途に向け、ライトフィールド技術を用いた新しいヘッドマウントディスプレイモジュール「TransRay(トランスレイ)」と、3Dセンサーで撮影された3次元シーンをライトフィールド情報へ、リアルタイムに変換する描画エンジンを開発した。
 「TransRay」は、ヘッドマウントディスプレイ特有の酔いや疲労の軽減効果が期待され、長時間使用が想定される工場や医療現場での活用の可能性を広げるもの。さらに、「TransRay」の効果検証として、大阪大学大学院医学部 感覚機能形成学教室の不二門尚教授との共同研究において医学的な効果が証明された。
 今後は、ロボットや建機メーカーをはじめとした連携先を募って協業を図りながら「TransRay」の研究開発を進め、各種センサーとの連動やセンサーからの情報の可視化、AIとの連携など、より効率的なロボット遠隔操作の実現に向けた開発を行い、2020年度の実用化を目指す。

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