大日本印刷、光学機能性フィルム用の広幅コーティング装置を導入
大日本印刷(株)は、大型化が進んでいるテレビ向け光学機能性フィルムの製造に適した最大2,500mm幅に対応するコーティング装置を三原工場(広島県)に導入する。2,500mm幅コーティング装置の導入は光学機能性フィルム製造では世界初で、これにより65インチ型(ヨコ1,436.4mm×タテ809.0mm)サイズなどの大型テレビ向けフィルムの生産性を大幅に引上げる。
テレビの大型化にともない、ディスプレー用の各種部材にも大型化への対応が求められており、その際の生産性の改善が重要な課題となっている。DNPは、ディスプレー表面の光の反射を防止するフィルムやディスプレーの視野角を広げるフィルム、光の透過や遮断をコントロールするフィルムなど、各種の光学機能性フィルムで高いシェアを獲得している。
現在DNPは、岡山工場(岡山県)と三原工場でこれらのフィルムを製造しているが、既存の製造ラインでは、65インチ型用フィルムの生産効率が悪いため、今回、三原工場に2,500mm幅のコーティング装置を導入することとした。