ページの先頭です

大日本印刷、高品位なパノラマVRを制作できる技術を開発

(左画像)高品位パノラマVR導入前:青い丸囲い部分に「画像の重なり」が顕著(右画像)高品位パノラマVR導入後:画像の重なりが発生せず、「鮮明な画像」で表示

 大日本印刷(株)は、2地点から撮影したパノラマ写真(静止画)だけで、高品位な360度のパノラマVR映像を容易に作成できる技術を開発した。同技術を利用すると、撮影画像から作成した従来の360度パノラマVRで発生する「画像の重なりや歪み」を抑制でき、場面の移動を鮮明でスムーズに表現できる。DNPは2018年内に同技術を実用化し、VRコンテンツ制作や配信プラットフォームのサービスの1つとして活用していく。
 近年、VR技術がエンターテイメント分野だけでなく、多くのビジネスの分野でも利用され始めており、関連機器や制作ソフトの普及も進んでいることから、今後も市場の高い成長が見込まれている。その中でもとくに、撮影した写真を使用した360度パノラマVRは、視線を移すことで上下左右の好きな場所を見ることができ、あたかもその場にいるような疑似体験ができることから、インターネット上での不動産物件の見学や街中・施設を案内するサービスなどに広く展開されている。しかし、実物を撮影した写真を使った360度パノラマVRの場合、CGを使ったVRと比べて制作の作業負荷は低減できるが、仮想空間を自由に移動ができず、場面の移動時に不自然な切り替わりや表示の歪みが発生するという課題があった。
 DNPは、これまで培ってきた画像処理・情報処理に関する技術・ノウハウを駆使し、これらの課題を解決する高品位パノラマVR技術を開発した。

注目コンテンツ