凸版印刷、総合研究所が「いきもの共生事業所認証」取得
凸版印刷(株)(金子眞吾社長)は、総合研究所(埼玉県北葛飾郡杉戸町)において、生物多様性に配慮した施設を認証する「いきもの共生事業所認証(通称:ABINC認証)(既存版)」を取得した。
総合研究所は、埼玉県の北東部に位置し、北側は住宅地、南側は農地に面している事業所で、2013年には総合研究所の敷地内に水循環型ビオトープを造成し、水生や湿生の生物の生息空間を創出した。このビオトープは、指標生物としてホタルが含まれており、かつては周囲の水路などで見られたヘイケボタルが自生できる水辺環境を再現することを目的としている。
総合研究所ではこのビオトープを活用し、毎年6月に開催するホタル観賞会を通じて、近隣住民とのコミュニケーションを図るとともに、業務で化学物質を多く扱う従業員向けに環境教育を実施している。
また、2016年からは(公財)埼玉県生態系保護協会(埼玉県さいたま市)の指導を受け、江戸川水域などからワレモコウやツリガネニンジンなどを移植・育成し、地域の希少植物の保全活動を推進している。さらに、蝶の食草や吸蜜源となる植物を植栽し、蝶がたくさん舞う緑地を目指している。
今回、これらの水辺環境の整備や、地域団体などと協働した希少植物の保全活動を進めていることなどが評価された。