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日印産連、大日本印刷と凸版印刷がGP認定を取得

小野 常務

 (一社)日本印刷産業連合会(日印産連、金子眞吾会長)は、企業単位によるグリーンプリンティング認定制度を創設し、11月7日開催の第56回グリーンプリンティング(GP)認定委員会において、大日本印刷(株)と凸版印刷(株)を初認定した。12月10日には、日本印刷会館において、記者会見が行われ、新認定制度の概要などが発表された。
 日印産連は、平成18年に地球環境への負荷低減をめざして印刷業界の環境配慮自主基準を制定、その自主基準をクリアした場合、工場・事業所単位でGP工場を認定してきた。今回の大日本印刷と凸版印刷のGP工場認定は、SDGsの実現を考慮し、業界全体のサプライチェーンを推進するため、世界的な環境基準をクリアしている工場を多く持つ大手印刷会社に対し、企業単位でGP認定をできるようにしたもの。審査については、GP認定制度が求める要件について、CSR報告書等による書類審査並びに現地審査を行い、GP認定委員会において認定する。さらにCSR報告書等の各種数値の妥当性について、監査法人による第三者審査を受け、保証されていることが要件となる。また、申請企業は、認定範囲の工場・事業所を任意に申請することができる。今回、大日本印刷は7事業所、凸版印刷は4事業所で「総合部門」として認定を取得している。
 会見の席上、日印産連の小野隆弘常務理事は「大手印刷会社がGP認定を取得したことで、印刷業界が環境に配慮した活動を行っていることを今まで以上に広く発信できる。これを契機にGP認定制度のさらなる認知普及を図っていきたい」と述べた。

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