富士フイルム、富士ゼロックスを完全子会社化
富士フイルムホールディングス(株)は5日、ゼロックスコーポレーション(その子会社を含み、以下「ゼロックス」)が保有する富士ゼロックス(株)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。
富士ゼロックスは、富士フイルムホールディングスが75%、ゼロックスが25%出資する合弁会社。今回、このゼロックス保有の富士ゼロックス株式25%および関連持分を富士フイルムホールディングスが23億ドル(約2,530億円)で買い取り、合弁事業を解消する。取引は11月中に完了させる予定で、取引完了時には同社が2018年6月18日に提起したゼロックスに対する損害賠償請求訴訟を取り下げる。
富士ゼロックスは今後、新たな協業の枠組みの下、ゼロックスへの製品供給を中長期的に継続する。また、プリンタエンジンなどのOEM供給を、欧米市場を含むワールドワイドへと拡大。さらにドキュメント領域およびドキュメント周辺領域での事業強化を図り、5年後の2024年度のドキュメント事業売上高1兆3,000億円を目指す。