西日本製本協議会、製本業界発展に向けて大阪で活発に意見交換
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西日本製本協議会は4月15日、メルパルク大阪において令和4年連絡会を開催し、令和元年度〜3年度の収支報告および監査報告を承認するとともに、各工組の現況や課題を報告し合い、製本業界発展に向けて活発に意見交換した。
冒頭、開催工組を代表して挨拶した大阪工組の富塚宗寛理事長は、遠方からの参加に感謝の意を示した上で、「2年前に開催予定だった広島大会は残念ながら中止となってしまった。手綱を締め直す意味で今回、大阪での開催となった」と述べ、忌憚のない意見交換を求めた。
来賓で参加した全日本製本工業組合連合会の鈴木博副会長は、昨年10月の全製工連全国大会宮城大会を初の試みとなるリモートにて開催し、盛況裡に終了した旨を改めて報告した上で、「2023年の全製工連大阪大会をきっかけに、規模的にも質的にも、従来の延長線上ではなく、新しいものに変革していく機会としていく」との見解を示した。大阪大会は新生・全製工連となるターニングポイントとなることが期待される。
このあと、各工組より現況と課題について報告と意見交換。共通する課題として、組合員減少と受注減、人材・後継者不足、受注価格の問題などが挙げられた。このほかEVAとPURなど、製本技術についての昨今の傾向などについても情報交換した。
また、2年後の次期開催地については、前回中止となった広島での開催が提案され、開催の方向で検討を進めていく。