日本フォーム工連、コロナ禍における業界の現状と課題を共有
日本フォーム印刷工業連合会・市場調査委員会(大橋輝臣委員長)は11月16日、Web会議システムを活用して「『フォーム印刷業界の現状と課題に関する調査報告書』を読み解く」と題した報告会を開催した。
同委員会では毎年、会員企業を対象に業界動向に関するアンケート調査を実施している。前年から引き続き実施されたWebによる回答調査では、54社(回答率53.5%)の会員企業から回答を得ている。また、従業員数100人未満の会員企業では、33社(61.1%)から回答があり、フォーム印刷業界の多くを占める平均規模の会社の様子が集計に反映される結果となった。
今回の調査では、ビジネスフォーム業界は、昨年以上にコロナ禍による急速な市場の変化を反映した結果となり、「売上高」「利益」ともに「減少した」との回答が増加。とくに「売上高」に関しては「減少」が全体の7割(前年4割)を占め、主力である「フォーム印刷分野」では、「5%以上の減少」が58.8%(前年18.2%)と大きく減少したことに加え、商業印刷等の「その他印刷分野」でも5%以上の減少が57.1%(前年13.2%)と大きく減少したことが要因となった。
また、生産を止めて外注検討している製品では、主力の「BF」が人手不足や設備維持を理由に、昨年を上回り87.0%(前年55.0%)と最も多かった。