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日本印刷学会、色評価用LED光源のガイドライン発表

 (一社)日本印刷学会は、このほど「色評価用LED光源を用いた印刷物観察条件のガイドライン」を発表した。
 日本印刷学会では、1998年に「透過原稿、反射原稿及び印刷物の観察方法」と題して、反射原稿や印刷物を観察する方法を提示し、印刷物を対象とした印刷業界における観察条件の推奨規格(JSPST-1998)を作成。この推奨規格を満たす照明として色評価用AAA蛍光灯が長く使われてきたが、LEDの省エネルギー・長寿命という優れた特性や政府の積極的な後押しもあり、様々な照明のLED化が急速に進み、色評価用の照明としても2017年頃から色評価用LEDが数社から登場している。これらの色評価用LEDについてメーカーは、JSPST-1998を参考としていたが、JSPST-1998は当時の蛍光灯を実環境として作られたものであり、LEDに適用可能であるかは分からなかった。そこで日本印刷学会と照明学会が共同で実証実験を行い、その結果をもとに「色評価用LED 照明を用いた印刷物観察条件のガイドライン」を策定して発行した。
 なお、日本印刷学会では、同ガイドラインの概要を解説するオンラインセミナーを6月18日と30日に開催する。

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