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日印産連、広瀬監督が「つつんで、ひらいて」に込めた想いを語る

広瀬 監督
菊地氏が制作したポスターを紹介する広瀬監督とプロデューサーの北原栄治氏(右)

 (一社)日本印刷産業連合会(日印産連、金子眞吾会長)は11月19日、ドキュメンタリー映画「つつんで、ひらいて」の広瀬奈々子監督を迎え、記者会見を開催した。
 映画「つつんで、ひらいて」は、生涯15,000点以上の書籍の装幀を手掛け、現在も現役で活躍する装幀者・菊地信義氏に追ったドキュメンタリー作品。手作業で一冊ずつデザインする指先から、本の印刷、製本に至る工程を丁寧に綴り、ものづくりの原点を探った内容となっている。日印産連では、若い世代にものづくりの魅力を伝えるとともに優秀な人材を印刷・製本業界に迎え入れ、業界のさらなる発展につながると考え、以前より同作品の支援を行っている。
 会見の席上、広瀬監督は、「本には、五感に訴える力がある。視覚的な表紙デザインの魅力だけでなく、紙の手触りや風合い、そしてページをめくったときに感じるにおいなど、これらすべてが読書の体験だと思う。私たちの世代は、紙よりもスマホなどで文章を読むことが多い。そんな時代だからこそ、改めて紙で文章を読むということがどんなことなのかを、この作品を通じて感じてもらいたい」と、同作品に込めた想いを語った。
 同作品は12月14日(土)より、シアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区)にて公開され、以後、全国で順次ロードショーを予定している。

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