全グラ、正当な価格による取引の必要性を強く訴える
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全国グラビア協同組合連合会(全グラ、田口薫会長)は6月21日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニにおいて、第48回通常総会を開催し、新旧年度事業ならびに収支予算などについて審議し、いずれの議案も承認可決した。
議案審議に先立ち、挨拶した田口会長は、ここ10年で15回の原料値上げがあったが、価格転嫁できたのは5回だけであったと報告した上で「我々の業界は、残業で成り立ってきたが、働き方改革で残業が減っている。残業が減っても身入りが減らないワークライフバランスをとるには、値段を上げなければできない」と社員の生活の安定を守るためにも、原料高騰分を含んだ正当な価格による取引が重要であることを強く訴えた。
その上で田口会長は「今の人達は、値上げ経験が乏しく自社の主張を顧客に理解してもらい、思い切って値上げに打って出る勇気も少ないように思う。そのためにも全員で組合員を増やし、もっと良い業界にしていく運動を展開していこう」と、業界のさらなる発展に向け、改めて協力を求めた。