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東レとITP Foods社、100%VOCフリーの食品包装を実用化

軟包装材のカーボンニュートラルに貢献

 東レ(株)(大矢光雄社長)とITP Foods社(本社/マレーシアペナン州)は、東レの独自技術となる「VOCフリー・CO2排出削減を実現する水なしEBオフセット印刷システム」を適用した食品包装材を実用化し、ITP Foods社が新商品として上市することを発表した。

 軟包装材市場は年率3%以上の拡大が予測されるなか、VOC(揮発性有機化合物)の発生源となるインキ中の石油系溶剤や、これを加熱乾燥し、燃焼処理する設備による多量のエネルギー使用が課題となっている。

 これに対して東レは、印刷工程におけるVOCの発生を抑制するとともにCO2排出量の80%以上を削減するIMPRIMAを用いた水なしEB(電子線)オフセット印刷技術について、各種実証、実用化検討を進めてきたが、今回、軟包装材の環境対応を重視するITP Foods社が東南アジアの食材の質感の再現における他印刷方式と比較した優位性の観点から、先駆的な取り組みとして自社新商品のフィルム包装材に対して同印刷技術を採用することを決めた。商業ベースでは世界初。

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