ミューラー・マルティニ、ミューラーCEOが世界市場動向を解説

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ミューラー・マルティニ ジャパン(株)(五反田隆社長)は2月21日、グループCEOのブルーノ・ミューラー氏来日を受けて記者会見を開き、世界規模の市場動向について解説した。
ミューラーCEOは、「パンデミックが終焉を迎えようとする中、大規模大量生産からサテライト生産方式などへ新しい展開が進む世界市場では、次世代の印刷・製本に対する投資が活発化する一方、日本市場において、このような前向きな勢いは、今日まで認識されていない」との認識を示した上で、「世界で最も厳しい日本の品質要件は、新製品の市場参入を遅らせている。例えば、オフセットとデジタルの品質に関する議論はその一例と言える。わずかな欠陥であっても手動で生産物をチェックするゼロディフェクトヘの要望は、生産者に新技術への投資を思いとどまらせる可能性がある」と指摘。世界的に進展する「健全な投資」のトレンドが近く日本にも到来することに期待を語った。