電通グループ、2023年の世界の広告費を3.8%成長と予測
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(株)電通グループ(本社/東京都港区)は、世界58市場から収集したデータに基づき、「世界の広告費成長率予測」を取り纏めた。
2022年の世界の広告費成長率は、先行き不透明な経済状況が及ぼす消費活動の減少により、前回7月の予測から0.7pt下方修正した8.0%となり、市場規模は7,136億米ドルになると見込んでいる。引き続き市場成長を牽引するデジタル広告費は、2022年の成長率が13.7%となり、総広告費に占める割合が55.3%となる見通し。
一方、2023年の世界の広告費については、インフレ率や金利の上昇とそれによる企業および個人消費への影響といった複合的な要因を鑑み、2022年ほどではないものの、3.8%の成長を見込み、市場規模は7,409億米ドル(約100兆円)になると予測している。
地域としては、中東を除く北米、西ヨーロッパ、中央および東ヨーロッパ、アジア・パシフィック(日本含む)、ラテンアメリカでプラス成長となり、市場規模のトップ5は、2022年と変わらず米国、中国、日本、英国、ドイツとなる見通し。
さらに、2024年には4.8%増の7,769億米ドル、2025年には4.5%増の8,116億米ドルと順調な成長を予測している。