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ドイツARLAND社、Koenig&Bauer「Rapida106X」導入

Rapida106X

 ドイツ・ベルリン近郊のグロースベーレンに拠点を置くARLANDグループは昨年末、Koenig&Bauer社製の最新型枚葉オフセット印刷機「Rapida106X」での生産を開始した。
 「Rapida106X」はニスコーター付の両面兼用8色機で、稼働開始の初日から生産量が50%向上し、かつ準備時間を半分に短縮させることに成功。従来2台の印刷機を必要としていた仕事をこれ1台で処理できるようになり、同社が目指すエコロジカルなアプローチに完全マッチした設備投資となった。
 表4色/裏4色にニスコーティングも施すジョブがワンパスで完了し、また4胴目と5胴目の間にある用紙反転ユニットを転換することで、多色印刷が多いパッケージ印刷において片面に4色以上印刷することも可能。消費電力は2台分の印刷機よりも少なく、印刷機内に搭載したカメラで印刷物全紙についてインラインで欠陥検査および色調管理を同時に行う「QualiTronic PDF Check」などの機能によって廃棄物も最小限に抑える。
 プロダクションマネージャーのFelix Brendt氏は、フィーダー、引き針のないインフィード、そして排紙部をとくに評価。「パレットを排紙部にセットすると、印刷機は簡単、かつまたたく間にそのパレットに成果物を満載する。排紙部で積み上げられた用紙の山は、フィーダーにセットした用紙よりもきれいに揃っている場合すらある」としている。

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