ミヤコシ、最新機種が実現する「軟包装 新時代」を250名が体感
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(株)ミヤコシ(本社/千葉県習志野市、宮腰亨社長)は6月20日と21日の両日、(株)宮腰デジタルシステムズ(秋田県横手市)において「軟包装 新時代」をテーマに、軟包装印刷機の新機種による実機デモ見学会を開催し、会期2日間で国内外から100社・250名が参加し、その機能性を体感した。
同見学会では、インクジェット、フレキソ、オフセットの3つの印刷方式の新機種が公開された。フレキソ印刷機では、2022年に開発を発表したCI型フレキソ印刷機「MCI 1000-W」の完成モデルによるデモを披露。同機は、操作性を重視したミッドサイズのフレキソ印刷機。各印刷ユニットに加湿装置を搭載し、樹脂版上で発生しやすい「版カラミ」現象を低減することでロングラン性能を持たせている。印刷停止時にも印刷ユニットを単独駆動させることで、停止時に発生する「版カラミ」も抑制する。
オフセット印刷機では、EB(電子線)照射装置をインキ硬化システムとして搭載したEBオフセット印刷機「MHL13A-EB」を披露。同機はオフセット印刷の機動力とEB硬化システムを融合した生産効率と環境対応を両立した軟包装向けの新機種。EBオフセットインキは無溶剤であり、印刷現場の作業環境改善に寄与。また、防爆設備が不要であることから設備投資も抑えることができる。従来の油性インキと比較して、EB硬化システムはインキを乾燥させるエネルギーを低く抑えることができ、エネルギー起源のCO2排出削減に貢献する。さらにプレートを無処理版に特化することで製版工程での現像処理が不要となり、製版設備の投資を抑えることが可能。