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紅屋オフセット、商業オフ輪用ローラ再生装置の実演見学会開催

川島工場に設置された「ローラ再生装置(ARS)」
今井 社長

 紅屋オフセット(株)(本社/東京都文京区、今井敏義社長)は8月7日、同社・川島工場(埼玉県比企郡川島町)において、「オフ輪用ローラ再生装置(ARS)」の実演見学会を開催した。
 同社は、(株)朝日プリンテックが開発した「オフ輪用ローラ再生装置(ARS)」を導入し、7月より稼働を開始している。
 「オフ輪用ローラ再生装置(ARS)」は、新聞輪転用に開発された装置だが、特注のアタッチメントを装着することで商業オフ輪にも対応可能となった。再生フローとしては、再生するゴムローラに表面加工された鉄ローラを押し当て、加圧とともに回転させながら特殊溶剤を塗布する。ゴムのスポンジ効果により加圧された表面から溶剤が浸み込み、ゴムの膨潤により硬度と径を復活させる。同時にローラにグレーズ除去用部材を接触させ、表面に付着したグレーズを除去する。処理時間は、1本あたり約30分。
 同日、開催された記者会見の席上、挨拶した今井社長は、「ローラの巻き直しには、コストと時間がかかる。今回、導入したローラ再生装置であれば、これら課題を解決するとともに省エネ、省資源にも貢献できる」と導入経緯について説明するとともに、今後は、オフ輪を設備する同業者を対象にローラ再生の請負業務を開始していく考えを明らかにした。

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