コダック、ダイサン(栃木)で「完全無処理工程 工場見学会」開催
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コダックジャパン(藤原浩社長)は8月6日、SONORAプロセスフリープレートのユーザーである(株)ダイサン(栃木県さくら市、齋藤慎一社長)において「完全無処理工程 工場見学会」を開催。予定を大幅に上回るおよそ100名が来場し、盛況を呈した。
ダイサンは、2台のKOMORI製B2輪転機をはじめ、菊全判4色両面機、菊全判4色H-UV機、菊半裁4色H-UV機、軽オフ機(菊四裁判4色機、単色機2台)の計8台を設備する総合印刷会社。グループ全体で約150名の従業員を擁する。2016年6月にTRENDSETTER Q800 SCUの増設と同時にSONORAを全面採用し、既設機のMAGNUS Q800 MCUと2台体制で刷版工程の完全無処理化を図っている。
現在の月産出力版数は4,500〜7,000版。耐刷性としては、オフ輪機で35万刷以上、枚葉機で6万枚以上をクリアしている。
SONORA採用の狙いは、現像廃液の廃棄コスト削減および現像機メンテナンスの手間解消で、現在では年間13%以上のコストダウンを達成している。また、現像に影響を受けない正確な網点再現による高精細印刷にも取り組んでおり、すでにオフ輪で300線、平台で350線に成功。今後は500線を目標にさらなる高品質化を図っていく考えだ。