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HDF21近畿、「OEE」「メンテナンス」テーマに経営セミナー開催

アンソニー・サールビー氏

 ハイデルベルグユーザーで構成されるハイデルフォーラム21(HDF21)の第65回近畿地区会が6月17日、大阪・北区のホテル阪急インターナショナルにおいて開催された。
 今回のテーマは、「まだお金をジャブジャブ捨てますか?」。生産性向上で儲かる企業体質へのアプローチについて、OEE(総合設備効率)およびメンテナンスという視点から2本のセミナーが企画された。
 第1部では「世界最高の生産性のカギはここにあった」と題して、元ESP代表でAHTコンサルタント代表のアンソニー・サールビー氏が講演。同氏は、機械立ち上げ・ブランケット洗浄・後片付けに年間767時間、用紙変更に年間480時間が費やされ、生産可能時間の30%は印刷機が止まっている状況を指摘した上で、用紙サイズ、用紙重量、インキ量、折りのタイプ、納期といった優先順位のもとでスケジュールを最適化することでOEEの劇的な改善が見込めることを事例とともに提示。最後に同氏は「印刷会社は何を売っているのか?その答えは『時間』である」と述べ、「スマートプリントショップ」への変貌を目指したマインドセットの必要性を訴えた。
 これを受け、第2部ではハイデルベルグジャパン ライフサイクルオペレーションズ本部の田中剛氏が印刷現場のムダの排除や生産性向上を引き出すメンテナンス方法を印刷トラブル毎に解説。最後に田中氏は「メンテナンスをしっかり行い、『勇気』ではなく、『自信』を持って印刷スピードを上げてみよう」と呼びかけた。

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