日本WPA、さらなる環境配慮に取り組む会員企業2社を見学
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(一社)日本WPA(田畠久義会長)は6月8日開催の第8期定期総会の併催行事として、会員企業2社の工場見学会を実施。今回は、キング印刷(株)(福島県福島市、伊東邦彦社長)と精英堂印刷(株)(山形県米沢市、井上吉昭社長)の工場を見学した。
キング印刷は東日本大震災以降、経営再建を目的に既設の軽オフ機16台を排出し、LED-UV搭載の5台の枚葉オフセット印刷機を導入し、これら印刷機で水なし印刷に取り組んでいる。現在では、商業印刷を主軸に業務を展開し、さらにはパッケージ印刷分野への挑戦も開始している。
精英堂印刷では、新たに開発されたVOCフリーの水なしUV印刷用資材「3W ink(Water Washable waterless UV ink)」の印刷実演が公開された。
「3W ink」は、水溶性UVインキ原料を採用した、水なしUV印刷用のインキと洗浄液。有機溶剤を使用していないため、VOCの発生を抑制できる。印刷実演では、2つのジョブが公開され、さらにインキ洗浄中に計測器で測定を行い、VOCが発生していないことを確認した。