ミマキ、水使用を最小限に - 捺染顔料転写プリントシステム発表
(株)ミマキエンジニアリング(池田和明社長)は、天然繊維の染色を最小限の水の使用量と簡単なプリント工程で実現する「捺染顔料転写プリントシステム」を、6月8日からイタリア・ミラノで開催されるITMAで発表する。
現在、天然繊維の染色では染料や顔料が使用されているが、染色の前後工程における化学物質混合排水が全世界で毎日20億トン発生しており、これは全工業用排水の約20%を占める上に、大規模な染色設備の稼働によるCO2排出が環境負荷に繋がる。
また、染色加工は設備の構造や工程が複雑であり、技術と知識が必要で、さらに大規模な染色設備はテキスタイルの生産量を確保するため主だった生産国で使用されるため、テキスタイル製品の海外輸送によってもCO2が排出される。
今回同社が発表する捺染顔料転写プリントシステムは、従来の捺染方式(アナログ及びデジタル捺染染料印刷)と比較して印刷に関わる水の使用量が限りなくゼロに近く、設備規模が小さいため稼働によるCO2の排出も大幅に削減できるサステナブルなテキスタイルプリントシステム。また、転写プリント方式を使用することで直接プリント方式と比較して安価で小規模な設備となり、テキスタイル生産の主要国以外の消費地で小ロット生産が可能になる。
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