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日本HP、紙コップを起点とした循環型システム構築にIndigoで協力

内側にはBioPBSが使用され、外側はHP エレクトロインキで印刷された生分解性紙コップ

 (株)日本HP(本社/東京都江東区、岡隆史社長)は、三菱ケミカル(株)(本社/東京都千代田区、和賀昌之社長)が、Jリーグサッカークラブのギラヴァンツ北九州や協力企業、学校と連携して行う、生分解性樹脂BioPBSを使用した紙コップを起点とする循環型システム実現に向けた実証試験において、紙コップの印刷にHP Indigoデジタル印刷ソリューションが採用されたことを発表した。
 今回の実証試験では、ギラヴァンツ北九州が8月22日、28日に開催するサッカーイベントに、三菱ケミカルが開発した生分解性樹脂BioPBSを使用した紙コップ約6,500個が提供され、そこで使用された紙コップを回収し、コンポスト設備で食品残渣物などと一緒に堆肥化。できあがった堆肥は、地元の高校で野菜の栽培に活用され、さらに収穫された野菜をスタジアムで販売するという、紙コップを起点とした循環型システムの実証試験を行うもの。
 三菱ケミカルのBioPBSは、植物由来の生分解性樹脂で自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、自然環境への負荷が少ない樹脂素材。通常は、耐水性のためにポリエチレンでラミネート加工される紙コップの内側にBioPBSを用い、紙コップの外側はHPエレクトロインキで印刷することで高品質なフルカラーの紙コップがコンポスト設備や土壌で分解可能になる。
 今回の実証試験で使われる紙コップの紙面は、(株)東和プロセス(本社/東京都足立区、福島潤社長)が「HP Indigo WS6600デジタル印刷機」で印刷を行っている。

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