swissQprintのユニークなワンタッチバキュームシステムは、2023年8月に特許を取得した。ワイドフォーマットプリンタの細かく分割されたプリントベッドのバキュームを指先で制御可能な電力と時間を節約するシステムで、ユーザーからも高く評価されている。

　同社のワンタッチバキュームは、2019年に発売された。同システムは、メディアをプリントベッドに固定するためのバキュームを素早く、必要な箇所のみに制御することができる。すべてのswissQprintフラットベッドおよびロールtoロールプリンタに標準装備されている。

　swissQprintワイドフォーマットプリンタのプリントベッドはモデルによって異なるが、最大256ものバキュームセグメントに分かれている。トグルスイッチ（Tip Switch）を指先で軽く押すことで各セグメントをON/OFFでき、フラットベッドでは各々のメディアの間、ロールtoロールプリントではメディア間の平行な隙間のバキュームを遮断できる。そのため、プリントジョブのセットアップはスピーディーで便利であり、面倒なマスキング作業も不要。

　設計原理として、swissQprintシステムは低圧制御バキュームを使用し、騒音排出と必要なエネルギーを削減している。同システムは、ISO規格20690:2018認証が証明するように、swissQprintワイドフォーマットプリンタの高いエネルギー効率に貢献している。